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復讐や仕返しをしたい気持ちが抑えられない時に試したい2つの方法を解説
復讐や仕返しをしたい気持ちが抑えられない時に試したい2つの方法を解説
恋愛関係はお互いに信頼し合うことで結ばれるもの。それなのに「恋人が実は隠れて浮気をしていた」という裏切りが発覚すれば「絶対に許せない!」という強い怒りを覚えるのも無理はありません。
そして怒りのままに「復讐したい」「仕返ししてやりたい」という気持ちを抱きながら、心のどこかで「復讐や仕返しをしても意味がない」と葛藤しておられる方もいらっしゃるでしょう。
今回は復讐や仕返しをしたくなる理由を解説すると共に、復讐や仕返しの気持ちを抑える方法をご紹介します。
復讐や仕返しがしたくなる理由とは?
恋人の浮気に対して復讐したくなる理由としては、次の2つが考えられます。
人の心には「返報性の法則」が働いている
「返報性の法則」とは、相手から受けた言動に対して同じように返したくなる心理のこと。例えば、笑顔で挨拶してくれる人には自分を笑顔で挨拶をしたい気持ちになりますし、逆に挨拶しても無視してくる人には「こっちも無視してしまおう」と感じやすくなります。
そして、浮気をされて心がひどく傷ついた場合には、返報性の法則により「相手を同じくらい傷つけてやりたい」など復讐や仕返しを後押しする気持ちが沸き起こりやすくなります。
自分の気持ちを分かってほしい
「復讐したい」「仕返ししたい」という背景には「自分の気持ちを分かってほしい」という欲求が隠れている場合もあります。
浮気されると、
- 信じていたのに急に裏切られた失望感
- 二人の関係をないがしろにされたことへの怒り
- 浮気を防ぐ方法があったのではないかという後悔
- これからの二人の関係がどうなっていくか分からない不安
など、たくさんのネガティブな感情が沸き起こります。
このようなネガティブな感情を抱えながら生きていくのはとても大変です。そのため、浮気をした恋人にも復讐や仕返しを通じて「自分がどれだけ苦しんでいるか分かってほしい」と感じてしまいます。
復讐や仕返しの気持ちを抑えるためには?
ここからは復讐や仕返しの気持ちを抑える2つの方法をご紹介します。
復讐や仕返しを考えてしまう相手から離れる
自分を傷つけた相手が目の前にいると、過去に受けた仕打ちを思い出して不快になったり、「また同じような目に遭わされるのでは」と不安になったりします。そのようなネガティブな感情が喚起されると「この人のせいで私はいつも苦しい!この人にも同じ苦痛を味合わせてやりたい!」と感じてしまいがち。
復讐や仕返しをしたい気持ちを抑えたいなら、まずは自分を傷つけた相手から物理的に距離を置くことが大事です。「怒り」のピークは6秒とされています。また、2014年に行われた研究では怒りの持続時間は約2時間であることが明らかになりました。*1
1人で2時間ほどリラックスして過ごせば、復讐や仕返しを考えるほどの怒りは軽減しているはずです。
復讐や仕返しで満たしたい欲求を整理する
復讐や仕返しで満たしたい欲求が整理できれば、復讐や仕返しという手段を取らなくても代わりの方法で満たせるかもしれません。
例えば、先ほどご紹介した「信じていたのに急に裏切られた失望感」は復讐や仕返しという手段よりも、手紙などで伝えた方が伝わる可能性があります。また、「これからの二人の関係がどうなっていくか分からない不安」は親しい友人と話し、苦しみを分かち合う方が解消に役立つかもしれません。
- 自分が復讐や仕返しという手段を用いて満たしたいのはどんな欲求か
- その欲求を満たすために復讐や仕返しという行為は適切なのか
について一度冷静に見つめてみましょう。
「自分1人では欲求の整理が難しい」という場合には、家族や友人と話してみるのがおすすめ。他者に伝わるように話すと「あ、自分はこんな気持ちだったのか!」と気づきやすくなり、欲求の整理を進めやすくなります。
「身近な人には話しづらい…」「相談しているところを人に見られたくない」という場合は自宅から気軽に利用できるオンラインカウンセリングも便利です。
まとめ
浮気されて「復讐したい」「仕返ししたい」と思うのは無理のないことです。しかし、あまりに復讐や仕返しにこだわってしまうと、自分の傷つきを癒したり、自分を幸せにしたりする機会を失うかもしれません。また、復讐や仕返しに対して反撃され、さらに傷つけられてしまう危険性もあります。
これ以上自分の心や身体を傷つけられないためにも、
- 復讐や仕返しを考えてしまう相手から離れる
- 復讐や仕返しで満たしたい欲求を整理する
という2つの方法がおすすめ。
自分が本当に望んでいる形で欲求を満たしていけば、相手への怒りや復讐心に囚われかけた人生を自分の元に取り戻していけるはずです。
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