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必要なカウンセリングの回数は?症状や悩みによるカウンセリング回数や期間の考察

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必要なカウンセリングの回数は?症状や悩みによるカウンセリング回数や期間の考察

カウンセリングは1回に数千円、高ければ1万円ほどかかる場合もあります。
そのため、「何度も通うのは難しいな…」「効果が出るまでに何回くらい通えばいいんだろう?」と不安に感じている方もおられるかもしれません。
そこで、この記事では症状や悩みによるカウンセリング回数や期間の目安をご紹介します。

比較的短期で終わるカウンセリングの回数や期間

症状の改善を目指すカウンセリング

「症状」の改善を目指すカウンセリングは、比較的短期間で終了します。
厚生労働省はカウンセリングの技法のひとつである「認知療法・認知行動療法」によるアプローチをマニュアル化しており、マニュアル内には面接の回数も記載されています。
それを参照してみると

  • うつ病: 16~20回
  • 強迫性障害:16回程度
  • パニック障害:12回程度
  • 社交不安:12~16回

が目安となっていることが分かります。面接に毎週通えば、3~4ヶ月で終結する形です。
ただし、認知行動療法はカウンセリング場面で話すだけでなく、カウンセリングの外で症状に合わせた「ホームワーク」に取り組む必要があります。
カウンセリング内だけでなく、外でも自分の心と向き合うことで短期間の効果を得られるものだといえるでしょう。
なお、定期的な面接が終結しても、数ヶ月から半年後に「フォローアップ面接」を実施して再発の予兆がないかなどを確認し、良い状態で過ごせるようサポートします。(*1)

具体的なゴールのあるカウンセリング

ゴールが具体的な場合にもカウンセリングは短期間で終わる傾向があります。
例えば、「休職状態から復職を目指したい」という方であれば、平均して8~9回程度のカウンセリングで復職を実現できたというデータがあります。なお、こちらも先ほどと同じく認知行動療法を用いたカウンセリングです。(*2)
また、大学生対象の学生相談室における面接回数を分析した研究では、「研究がうまく進まない」「サークル活動と授業を両立したい」といった具体的な悩みは1~2回程度の面接で終結していました。(*3)
このようにクライエント本人が「何に困っているか」「どうしたいか」をはっきりと自覚しているカウンセリングは、短期で終結する傾向があるようです。

長期間に及ぶカウンセリングの回数や期間

日々の支えとしてのカウンセリング

長期間に及ぶカウンセリングとしては「日々の支え」として機能するものが挙げられます。
例えば、「子育てがつらい」「親の介護がつらい」という日常生活の困難はすぐに解消できるものではありません。
そういった解消しがたい苦しみを抱えながらも、カウンセラーにネガティブな気持ちを吐き出すことで少し気持ちが軽くなり、何とか1日1日を乗り越えていく方もいます。そして、苦しい時にも「またカウンセリングで話を聴いてもらえる」ということ自体がクライエントを支える場合もあります。
小さな子どもがお母さんに見守られることで勇気を出して外の世界に踏み出していくように、クライエントもカウンセラーに見守られることで困難な日々に立ち向かっていけるのです。
このような日々の支えとしてのカウンセリングは、クライエントが「もう1人でも大丈夫」と思えるまで続くため、数年単位で継続される傾向があります。

内的な解決を目指すカウンセリング

「自分を理解したい」「自分を変えたい」といった内的な解決を目指すカウンセリングも長期化しやすい傾向があります。
1つの例として『事例研究から学ぶ心理臨床』(*4)という本に掲載されたカウンセリング事例を見てみましょう。
「自分の性格のくせを知り、いい方向に向かっていきたい」という主訴でカウンセリングを開始した事例は118回の面接を重ねて終結しています。
また、「性的なことを含め自分のことについて」という悩みを抱えた方のカウンセリングは終結までに153回と、こちらも長期間に及んでいることが分かります。(*4)
何十年も築き上げてきた自分自身を見つめ、変えていく作業には非常に時間がかかるのです。

まとめ

ここまでカウンセリングの回数や期間の目安をご紹介してきましたが、もちろん必要な回数は人によって異なります。
カウンセリングの回数に不安があれば、カウンセラーに尋ねてみても良いでしょう。
具体的な回数を教えてくれる場合でも、「分からない」と回答する場合でも、その理由や根拠を分かりやすく納得できる形で伝えてくれるカウンセラーであれば、安心してカウンセリングを受けられるはずです。
また、カウンセリングは受け身で回数をこなしてもなかなか効果は得られません。「問題を解決するのは自分自身だ」という点を忘れないようにしてくださいね。

参考資料
*1 厚生労働省:心の健康
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kokoro/index.html
*2 CBTセンター:休職者に対する認知行動療法の介入成績について
https://cbtcenter.jp/room/outcome/rehabilitate.php
*3 佐藤静香・吉武清實・池田忠義・高野明・長尾裕子(2009.3)学生相談における面接回数についての検討: 学年、相談内容、援助方法との関係 東北大学高等教育開発推進センター紀要 4 pp89-97.
http://hdl.handle.net/10097/57498
*4 桑原知子 編著(2020)京大心理臨床シリーズ13 事例研究から学ぶ心理臨床 創元社

SA (公認心理師・臨床心理士)
投稿日:

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