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どうしたらいい?繊細で傷つきやすい自分に困っている方に伝えたい3つの原因と対処法せ
どうしたらいい?繊細で傷つきやすい自分に困っている方に伝えたい3つの原因と対処法せ
「ちょっとした指摘でも自分はダメだと言われているようで落ち込む」
「友達がため息をつくと『私と話すことに疲れているのかな?』と不安になる」
など、周囲の些細な言動で傷ついてしまうことはありませんか?
今回はそんな繊細さや傷つきやすさを抱えている人の特徴と、生きやすくなるための方法をご紹介します。
繊細で傷つきやすい人の特徴とは?
繊細で傷つきやすい人の特徴としては「環境感受性が高い」「物事をネガティブに受け取る」「自分や他者を過度に理想化している」という3つが挙げられます。
環境感受性が高い
繊細で傷つきやすい原因の1つとして「環境感受性の高さ」が関わっている可能性があります。
環境感受性とは「周囲の環境からどれくらい影響を受けるか」ということ。この環境感受性が高い人を最近では「HSP(Highly Sensitive Person)」と呼ぶことが増えています。これは医学的な診断名ではなく、心理学者アーロン博士が提唱した概念です。
HSPの特徴としては以下の4つが挙げられています。
1.物事を深く考える(Depth of prosessing)
2.刺激に圧倒されやすい(Overstimulated)
3.感情的な共感力が強い(Emotional reactivity and high Empathy)
4.些細な刺激にも気づきやすい(Sensitibity to Subtleties)
HSPは「繊細で生きづらい人」というイメージが広まっていますが、実際には「環境に影響されやすい人」という意味に留まります。HSPの方でも自分に適した良い環境にいれば生きづらくはなりません。例えば、自身の感受性の高さをクリエイティブな仕事に活かしたり、家族や友人と喜びを分かち合いながら豊かな人間関係を築いたりすることもできるのです。
ただし、悪い環境では悪い影響を受けてしまいます。人間関係がギスギスした会社で笑い声が聞こえてくれば「私のことをバカにしているのでは」と考え過ぎてしまうかもしれませんし、他の同僚の陰口を聞けば自分のことのように苦しくなるかもしれません。このように「しんどい」「つらい」と感じる頻度は環境感受性の低い人よりも増えてしまうでしょう。
物事をネガティブに受け取る性格
繊細で傷つきやすい原因の2つ目としては「物事をネガティブに受け取る性格」が挙げられます。
例えば、「100点満点のテストで70点だった」という場合、ポジティブに受け取る人は「やったー!70点も取れたー!」と喜ぶでしょう。しかし、ネガティブに受け取る人は「70点しか取れなかった…30点もミスしてしまった…」とできていない部分にばかり注目して落ち込んでしまうかもしれません。
物事をネガティブに受け取るのは決して悪いことではありません。ネガティブな部分を見つけて改善するのは自分自身の成長に必要なことだからです。しかし、過剰にネガティブに受け取る性格だと、ちょっとしたことでも「自分はダメだ」「自分は何もできない」と傷ついてしまいます。
自分や他者を過度に理想化している
繊細で傷つきやすい原因の3つ目として考えられるのが「自分や他者を過度に理想化している」ということ。
常に理想的な自分を演じようとすると、ちょっとの失敗で他者からの評価が崩れるのではないかと不安になります。そのため、ちょっとした指摘や助言に対しても「できない奴だと思われたかもしれない!」と必要以上に傷つく可能性が高くなります。
また、他者を過度に理想化すると、自分の抱いていた理想と異なる言動を受け止められず、動揺してしまう可能性があります。例えば、「この人はいつでも自分を受け入れてくれる」と思っていた人をランチに誘ったときに「ちょっと今日は都合が悪いから」と断られると混乱し、「嫌われたかもしれない!」と傷つく可能性もあります。
繊細で傷つきやすい人が生きやすくなる方法
どうしたら繊細で傷つきやすい人でも安心して生きていけるのでしょうか。対策を2つご紹介します。
自分の受け止め方を和らげる
繊細で傷つきやすい人は「実際に攻撃された訳ではないのに『攻撃された』と感じてしまう」という傾向があります。そのため、『攻撃された』と受けとめてしまうクセを和らげることができれば傷つく頻度を減らせます。
例えば、会社の上司から「このデータの数値が間違っていたから修正しておいて」と言われたときに反射的に「上司にできない奴だと思われた!」という思考が浮かんできた場合、その思考に対して反論できそうな思考をイメージしてみます。
- 数値を間違える人なんて他にもいっぱいいる
- 上司は他の人にもあんな言い方している
- いつもはミスしていないから「できない」とは思われていないのでは?
など、できるだけたくさん思い浮かべてみましょう。
すると、傷つきは0にはならなくても軽減するかもしれません。
傷ついた心のケアに取り組む
繊細で傷つきやすい人は「他者」や「周囲」に注目しすぎて、自分自身を大切にできていない場合があります。その結果、小さな傷つきが積み重なって、心や身体の調子を崩してしまうことも。
小さな傷でも放っておかず、こまめにケアすることが快適な生活には大切です
- 美味しいものを食べる
- マッサージで身体をほぐしてもらう
- カラオケで思いっきり歌って発散する
- 好きな入浴剤を入れたお風呂でのんびりする
- カウンセリングでつらさやしんどさを吐き出す
など、自分自身を大切にする時間を確保するよう心掛けてみてくださいね。
まとめ
繊細で傷つきやすい原因としては、以下の3つが挙げられます。
- 環境感受性が高い
- ネガティブに受け取りやすい
- 自分や他者を過度に理想化している
繊細で傷つきやすい人が生きやすくなる方法としては、以下の2つが挙げられます。
- 繊細で傷つきやすい人は「実際には攻撃されていないのに『攻撃された』と感じるクセ」を持っている傾向があり、そのクセを和らげれば、繊細さがあっても生きやすくなります。
- 小さな傷つきのうちにケアしておくことも快適な生活には必要不可欠。自分を大切にする時間も確保するよう心掛けてみてください。
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